大王製紙は、住友重機械エンバイロメント」ならびにトータルケア・システム、TOPAN、日本触媒、リブドゥコーポレーションの6社と 福岡県筑前町は使用済み紙おむつの完全リサイクルに関する事業連携協定書を締結した。
県内初の取組みとして筑前町では一般家庭からだけでなく、事業所から排出される使用済み紙おむつもリサイクルに取り組む。一般家庭用の回収拠点50ヵ所のほか、町内19ヵ所の保育園・幼稚園・介護施設に専用回収BOXを設置し、分別された使用済み紙おむつはトータルケア・システムが運営する紙おむつ専用リサイクル工場「ラブフォレスト大牟田」に搬入され、リサイクルする。
この取組みを通じて筑前町は年間150tの使用済み紙おむつのリサイクルを目指す。連携6社が2025年3月31日に発表した「使用済紙おむつマテリアルリサイクルにおけるCO2排出削減効果に関して」によると、年間150tの使用済紙おむつをリサイクルすると、通常の焼却処理と比較して排出されるCO2が年間約80t削減される計算となる。これは、杉の木約9,000本が一年間に吸収するCO2の量に匹敵する。さらに、連携6社はすべての回収素材をマテリアルリサイクルする完全リサイクルを実現し、筑前町に対して見える形での資源循環を目指して行く。