クラボウと今治造船(愛媛県今治市)、リベルタ(東京都渋谷区)、ハイドサイン(東京都中央区)の4社は、造船現場における「火気作業」と「酷暑環境」が同時に存在する夏の作業環境下において、安全性と快適性の両立を図る新たなアプローチとして、難燃性能と冷感機能を両立した“難燃×冷感プリントインナーウェア”を共同開発する。
造船現場では溶接時に発生する火花(スパッタ)が飛散する環境に加え、とくに夏場は、近年の気候変動により年々現場全体が高温化するなど、「火気作業」と「酷暑環境」が同時に存在する過酷な作業環境となる。こうした二重リスクのなかで、作業者の安全性と快適性をいかに高めていくかが重要なテーマとなっている。今治造船では、「造船現場で働く作業者を火気および酷暑のリスクから守り、身体的負荷を軽減したい」という想いのもと、2025年4月に約30年ぶりに作業服を刷新した。クラボウの難燃素材「BREVANO(ブレバノ)」を基とした独自素材を採用することや、ハイドサインによる造船現場に適した詳細な仕様設計により、それまでの作業服に比べて安全性と快適性を向上させている。こうしたなか、従来より課題として認識していたインナーウェアの安全性に加え、夏の酷暑環境の深刻化を背景とした、快適性の改善に対する重要性も高まっていた。今回の共同開発では、これらの課題を解決すべく、今治造船が有する火気作業の知見を基にクラボウ(難燃素材開発)・リベルタ(冷感プリント技術)・ハイドサイン(デザイン・設計)の各社が連携。それぞれの専門技術を組み合わせることで、従来は両立が難しかった「難燃性」と「酷暑対策」を兼ね備えた「難燃×冷感プリントインナーウェア」の共同開発契約を今年4月21日に締結し、プロジェクトをスタートさせることとなった。
今夏より今治造船グループの作業者約500名を対象に着用試験を行い、最終仕様を決定後、2027年より今治造船グループ内での本格導入を開始する予定で、導入以降はリベルタによる一般販売も予定している。
