アイリスオーヤマは、富士裾野工場(静岡県裾野市)において乳幼児用紙おむつ“あんしんGenki!パンツ”の本格生産を開始し、6月17日よりアイリスオーヤマ公式通販サイト「アイリスプラザ」にて予約販売を開始した。
厚生労働省によると、2024年の出生数は68万6,000人あまりと統計を取り始めて以降最少となり、少子化が深刻化している。一方で、乳幼児用紙おむつは、すべての子育て家庭にとって日々必要な生活必需品。アイリスオーヤマが実施した子育て家庭向けの調査結果では、毎月の子育て費用は平均で約2万円で、そのうちおむつ代が約2割を占めていることがわかった。こうした背景を踏まえて、アイリスオーヤマは良質な乳幼児用紙おむつを、より手頃な価格で提供することで、子育て家庭の経済的負担軽減と健やかな子育て支援を目指す。
“あんしんGenki!パンツ”は、アイリスオーヤマがこれまでマスクやウェットティッシュ、ペットシーツなどで培ってきた不織布の知見を活用。シルキーエンボス製法により不織布の表面の盛り上がりを大きくすることで、ふわふわ・もちもちのやわらかい肌触りを実現し、赤ちゃんの肌への負担を軽減。また、全面通気シートを採用することで、ムレを防ぎ、赤ちゃんの肌を快適に保つ。
同社は今後、乳幼児用紙おむつを起点に、ベビー用品や衛生用品のラインアップを拡充し、子育て家庭との接点を広げることで、日常生活における製品とサービスの提供機会を創出していく。同社は、2030年にヘルスケア事業全体で売上高約400億円を目指しており、今後も生活者の暮らしに密着した商品開発を通じて、快適で安心できる暮らしの実現に貢献して行きたいとしている。