2025大阪・関西万博への出展準備を進めている金井重要工業はこのほど、自社展示ブースのコンセプトを“生命の糸”と決定した。同社が今回出品する“不織布スペーサ”は、がん腫瘍と正常臓器の間に設置し、治療用の放射線が正常臓器にまで届いてしまうのを防ぐことで、がん腫瘍に対して強い放射線を照射することを可能にする製品。がん患者の「命」を救い、「つなげていく」役割を担う。また、不織布の原料となる「繊維」のイメージと、同社の創業製品が「糸」をつくるための機械に使用されるトラベラであったこと、創業から131年「紡いできた」歴史や伝統といった同社の歴史や想いを製品や技術に込め、人々の暮らしや未来に向けてまっすぐと伸び貢献していく。その連なりを糸というモチーフに込めることで、その価値を直感的に感じて貰えるよう空間全体でコンセプトを体現して行く。
同社が出展する大阪ヘルスケアパビリオン内の「リボーンチャレンジ」ゾーンは、万博に向けて新技術開発などに取り組む大阪の優れた中小企業・スタートアップの技術力や魅力を週替わりで展示するエリア。金井重要工業は、7月8日(火)~7月14日(月)の一週間出展する。公益財団法人大阪産業局が実施するリボーンチャレンジに参加し、大阪産業局の支援を受けながら出展準備を進めている。
大阪ヘルスケアパビリオンは非常に人気のパビリオンだが、「リボーンチャレンジ」や「ミライ人間洗濯機」のゾーンは事前予約が不要で、気軽に立ち寄ることが可能。同じく事前予約不要なゾーンに「ミライの食と文化」もあり、未来の技術を体感した後は食事も楽しむことができるという。