帝人フロンティアは、リサイクルポリエステル繊維“エコペット”を70%以上使用するとともに、高い保温性を有する中空断面繊維や高機能原綿を組み合わせることにより、環境配慮と機能性を両立するシート中綿をこのほど開発した。また、このシート中綿のマザーブランド“THERMOFRONT(サーモフロント)”を設定し、スポーツ・アウトドアからカジュアル衣料まで幅広い用途に向けた展開を開始。その第1弾として、嵩高軽量性や着用快適性および、吸放湿性などの付加機能ごとに3つのサブブランドを設定し、10月7日より国内外で販売を開始する。シリーズで今年度30万m、2028年度100万mの販売を目指す。
販売を開始する3つのサブブランドの特長は次の通り。
“THERMOFRONT OA(サーモフロントOA)”は、中空8フィン断面短繊維「オクタエア」を使用し、異形断面形状の空隙による優れた嵩高軽量性を発揮するとともに、「エコペット」原綿との組み合わせで最適な密度にシート化、保温性能を保つ。再生ポリエステルの使用率は100%。“THERMOFRONT SL(サーモフロントSL)”は、バネ状の分子構造をもつPTT繊維「ソロテックス」と、らせん形状をした立体三穴中空ポリエステル繊維「エアロカプセルγECO(ガンマ エコ)」を組み合わせた不織布を使用し、ソロテックスのソフトな風合いと形態回復性や、エアロカプセルγECOの優れた保温性や心地よいボリューム感により、快適な着用感を実現。“THERMOFRONT BE(サーモフロントBE)”は、再生セルロース繊維キュプラ「ベンベルグ」と「エアロカプセルγECO」を組み合わせた不織布を使用し、ベンベルグの吸放湿性による湿気コントロール機能により、汗によるムレ感を軽減。再生ポリエステルと再生セルロースの使用率は合計97%となっている。
