東レの銀面調人工皮革“Ultrasuede nu(ウルトラスエードnu)」が、スペイン・バルセロナの自動車ブランドCUPRAのショーカー「CUPRA Tindaya Showcar」の内装材(ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソール、ステアリング)およびライフスタイル製品に採用された。ウルトラスエードnuを採用したCUPRA Tindaya Showcarは9月にドイツ・ミュンヘンで開催される展示会「IAA Mobility 2025」で世界初公開する。
CUPRAは、スペイン・バルセロナを拠点に、感性に訴えるデザインや電動化、そして高性能を融合し、既成概念にとらわれず、世界に新たな影響を与える革新的ブランド。2018年のブランド誕生以来、自動車業界に新たな潮流を与えている。7年間で7つのモデルを発表、世界で90万台以上の車両を販売している。今回採用されたウルトラスエード nuは、金属調の深みのある光沢を付与した仕様で、洗練されたデザイン性、滑らかで上質な質感、高機能性を有した素材。この金属調仕上げのウルトラスエード nuが自動車内装材に採用されるのは今回初となる。サトウキビ廃糖蜜から製造したエチレングリコールを原料とするポリエステルと、非可食のトウゴマから得られる、ひまし油由来のポリオールを原料の一部に使用したポリウレタンを組み合わせ、植物由来原料比率は約30%。脱化石資源を使用した素材でありながら、CUPRAの美意識と革新性に合致する素材として高く評価され、採用が決まった。
