帝人フロンティアは、特殊な繊維構造をもつ高機能ポリエステル不織布のマザーブランドとして“Fibre Cushion”(ファイバー クッション)を新たに設定し、特殊な構造体のさまざまなバリエーションを活用することにより、繊維資材から衣料品用途まで幅広く展開していくと発表。その第一弾として、たて型不織布“Fibre Cushion VL”(ファイバークッション ブイエル)」の販売を開始する。
近年、不織布市場では医療・衛生分野をはじめ、自動車・土木建築・衣料品などさまざまな分野で需要が拡大するその一方で、環境配慮型の素材が求められるなどニーズの多様化・細分化が急速に進んでいる。こうしたなか、帝人フロンティアは、寝具・マットレス用のクッション材として“Fibre Cushion”という製品名ですでに展開してきていたが、繊維資材から衣料用途まで幅広く対応する不織布のマザーブランドとして“Fibre Cushion”を位置付けることで、自社の機能性原綿や先端技術を取り入れたさまざまな高機能・高品質の不織布製品を、幅広い用途やニーズに向けて展開することにした。
“Fibre Cushion VL”は、繊維構造をたて型にすることで、水平方向に繊維が積層する一般的な不織布に比べてクッション性や通気性、水抜け性、嵩高・軽量性などで優れた機能を発揮する。また、焼却時には有毒ガスの発生が少なく、リサイクル原料の使用や、使用後のリサイクルも可能な環境に配慮された製品。同社は今後、“Fibre Cushion VL”のさまざまな機能および特長を活かすことにより、寝具をはじめ生活雑貨や衣料品向けなど、生活に役立つ快適な製品・産業資材に至るまで、国内外で幅広く展開して行くとしている。