金井重要工業は、「2025年 大阪・関西万博」の大阪ヘルスケアパビリオン内展示・出展ゾーンに出展することが決まった。同社はは昨夏より、大阪産業局が実施するリボーンチャレンジに参加し、大阪産業局の支援を受けながら、大阪・関西万博への出展を目指していたところ、このほど、出展企業として正式に選出された。
出展する製品は、がんの放射線治療に使用する“不織布スペーサ”。がん腫瘍と正常臓器の間に置くことで、治療用放射線が正常臓器に届くのを防ぐ。これにより、がん腫瘍に対し強い放射線を照射することを可能にする。手術で使用する生体吸収性樹脂を原料とした不織布で、術後体内で徐々に分解され消失するため、放射線治療完了後にスペーサを抜き取るための手術を省略することができることもメリットとなる。難しいとされたがん治療を可能にし、取り出すための開腹手術を省略する、患者に寄り添った設計の製品。大阪・関西万博では、不織布スペーサの存在や役割を視覚的・直感的な手法で表現し、あらゆる国の人々や、幅広い年代層に知って貰えるような展示となるよう準備を進めている。